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「ソロモン王」から学ぶ

本書は、筆者がソロモン王の言葉の中から、特に自分の人生において有意義であったものに焦点をあてて解説を加えたものです。ソロモン王は旧約聖書「列王記」に登場する古代イスラエル第3代目の王で、父ダビデ王が亡くなる少し前に王位を継ぎました。その時12歳だったソロモンは「王」としての重大な責任に思い悩み、自分にそれを果たすだけの力があるのだろうかと不安を感じていました。そんな時、神がソロモン王の前に現れ、「望むものは何か」と尋ねました。ソロモン王は「イスラエルの民を正しく治められるよう、私に知恵と見識をお与えください」と答えました。神は、富も名誉も、自身の長寿も求めないソロモン王に驚き、「すべての王に勝る知恵と見識、そして富と財宝、名誉を与えよう」と返したといいます。そしてソロモン王には神が約束したものがすべて与えられました。世界中の王や指導者たちはこぞってソロモン王に教えを請うようになりました。このソロモン王の教えは、旧約聖書に残されています。以下、印象に残りました点を記します。

「最高の結果を出せる秘訣とは、『勤勉』である」
ここでの『勤勉』の意味は、「価値の高い結果を手に入れるために、適切に計画された、効率的、効果的な方法に基づいて行われる賢明な努力」と「創造力を備えた粘り強さ」が結びついたもの。単にまじめということではない。

「成功への道を照らす『ビジョン』を持て」
ビジョンとは、「明確で具体的な目標」であり、「目的地と道順を示す詳細な道路地図」のようなもの。ビジョンとともに特定のビジョンを一定期間内に実現させる根拠のある確信をもつ。

「最短で最大の成果を上げるために、パートナー、助言者を得よ」
パートナーや助言者なしで重要なことに取り組むのは無謀である。但しパートナーは選ばなければならない。誠実であるか、怒りやすくないか、etc

「求めるべきは、真の『幸福』である。」
幸福を手に入れて維持し、育てるには、幸福を阻むものを排除する必要がある。被害者意識をもっていたり、嫉妬したままでは幸福になれない。なぜなら、これらのことは自分がもっているものを忘れさせ、ないものばかりを考えさせる。心が感謝で満たされていれば、被害者意識や嫉妬が育つ余地はない。

「『対立』と『逆境』は人生における重要な要素
私たちの人格は、『対立』や『逆境』を経て、忍耐や思いやり、慈愛、勇気、信念、粘り強さ、意欲、愛情などを手にいれ、鍛えられ、磨かれる。烈火に焼かれた末に得るものの計り知れない価値のことを考えたら、対立や逆境もひとつの機会として受け止めるべきだ。
『対立』は、敵ではなく、最も望ましい結果を手に入れるために必要なプロセスと考えるべきであり、本当の意味での「勝つ」とは、「最良の結果を出す」ことだ。

「『批判』もまた最高の味方になる」
建設的な心からの批判、助言は、膏薬や香油に勝る癒しの効果をもたらし、喜びを運んでくれる。これを聞き入れない人は、自分を傷つけているのも同然であり、聞き入れる人は見識の水準を高める。
但し、批判の内容が正しくなければ無視すればいい。即座に批判に反応せず、じっくり批判した人、内容について検討し、適切な対処の仕方を決めればいい。
人を批判する時は、正当化されるのは、目的がプラスの方向への変化をもたらすものであることが必要である。もし、怒りがあったら、冷静になるまで待つ必要がある。

「破壊的な『怒り』をエネルギーに変えろ」
成功する人は忍耐する人。背きを赦すことは人に輝きをそえる。忍耐は力の強さに勝る。

「成功を阻む『おごり』を断て」
「真の謙虚」が存在しているようでなければ、たいていはおごりが支配権を握っている。「真の謙虚」とは、自分が人生の価値あるものを手にしていられるのは、ほかの人のおかげだ、と心から思うところからはじまる。

2010年02月24日


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