稲盛塾長の盛和塾北京ツアー
今年の梅雨は本当に梅雨らしく雨の多い毎日ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
ワールドカップでの日本代表の活躍には大いなる元気をもらいました。
今年も早いものでもう7月ですね。
今回は、先日「盛和塾」の北京ツアーに参加させていただく機会があり、
その中から学ばせてもらいましたことなどをご紹介させていただきます。
「盛和塾」は、京セラ㈱の稲盛名誉会長の経営哲学を学ぶ経営勉強会です。
稲盛塾長の心ある企業経営者こそが明日の日本を支えるとの信念にもとづき、
稲盛塾長自らが今回の北京ツアーに参加されるなど今も熱心に取り組まれています。
現在日本国内のほか、ブラジル、アメリカ、中国に61塾、
塾生6,000名弱の組織となっています。
『稲盛塾長』
稲盛和夫さんについては今さら説明の必要もないかもしれませんが、1932年生まれ。
27歳のときに、現在の京セラを設立、1997年からは名誉会長を務められています。
また、1984年には電気通信事業の自由化に即応し、第二電電を設立し会長に就任、
2001年よりKDDIの最高顧問に就任。
さらに今年2月からはJAL再建のため会長に就任。
その激務のかたわら盛和塾などの活動に取り組まれています。
京セラの「社是」は「敬天愛人」です。
天を敬い、人を愛する。天を敬うとは、自然の道理、人間としての正しい道、
すなわち天道をもって善しとせよ、つまり、「人間として正しいことを貫く」ことであり、
人を愛するとは、己の欲や私欲をなくし、人を思いやる「利他」の心をもって生きるべし
という教えということです。
京セラの「経営理念」は、
「全従業員の物心両面の幸福を追求すると同時に、
人類、社会の進歩発展に貢献すること」。
この経営理念が定められた時というのは、稲盛さんが京セラを創業して3年目。
それまでは、経営者である稲盛さんが技術者としての自分のロマンを追い
その事を実現させることを会社の目的と考えていたところ、
会社の社員の生活を守ることを会社の目的と考えざるを得なくなる事件が発生し、
悩んだ末に決められたそうです。
この理念を定めたとき、吹っ切れて、腹が決まったといわれています。
『6つ精進』
稲盛さんは、経営者である塾生に対して、
心を高め、経営を伸ばしなさいと、話をされます。
心を高める、心を磨く指針として、北京でも「6つの精進」の話がありました。
①誰にも負けない努力をする
世の中で一流と言われている人はすべて誰にも負けない努力をしています。
そのためには、今やっている仕事を好きになること。
好きになれば簡単にできるようなります。
惚れて通えば、千里も一里。一生懸命働く。一生懸命生きる。
このことは自然界の摂理です。
自然界の生物はみんな一生懸命生きています。
②謙虚にして驕らず。
あの人は人格者だと言われるようになりなさい。
内に闘魂を秘めておきなさい。
③反省ある日々を送る。
心は庭のようなもの。雑草を取り除いて、きれいな花の種をまきなさい。
そして水をやって育てていきなさい。
④生きていることに感謝しなさい。
感謝の心が幸せを感じさせてくれます。
⑤善行、利他行を積む。
思いやりのあるやさしい心を大切に育てなさい。
運命が良い方向に向かいます。
⑥感性的な悩みはしない。
いつまでも不平を言ったり、しても仕方がない心配をしたり、
くよくよと悩んでいてはいけません。
そのためにも、後悔しないよう、全身全霊を傾けて取り組むことが大切です。
心を高め、経営を伸ばす
稲盛さんの言われることは、聞くはやさしく、行うは本当に難しいことだと思います。
己の欲や私欲をなくす。善行、利他行を積む。とても難しいことです。
このことに対して稲盛さんは次のように言われています。
「すべて実行できる人などいません。かくいう私自身もできていません。
だからこそ、何とか自分のものにしようと懸命に努力をする。
その姿勢こそが大切なのです。」
この言葉に大いに救われた気がしました。
今回、稲盛さんは、経営者である塾生に対して
次の二つのことを言われていたような気がしました。
①心を高めなさい
人格者として尊敬されるような人間となれるよう努力をしなさい。
経営理念を高めなさい。
私利私欲から、全従業員の物心両面の幸福の追求と
社会貢献に理念を高めていきなさい。
②経営を伸ばしなさい
理念とする全従業員の物心両面の幸福を実現するため、利益を出しなさい。
利益は、理念がどれだけ実現できたかの重要なバロメーターです。
深く考え、一生懸命働きなさい。
全力を尽くしていれば、必ず神が味方してくれます。
今回、稲盛さんの言われていることと現実の大きなギャップを感じつつも、
78歳となられた今も、JALの再建と、盛和塾の活動に
熱心に精力的に取組まれる稲盛さんを間近で感じることができ、
私自身大きな宝物をいただくことができた北京ツアーでした。
2010年07月07日











