不可能を可能にする大谷翔平120の思考

新年あけましておめでとうございます。皆様旧年中は大変お世話になりました。心より御礼申し上げます。どうか今年一年が皆様にとって素晴らしい一年でありますように。今年一年も何卒よろしくお願いいたします。

今回は、昨年メジャーリーグで前人未到の「50-50」を達成するなど大活躍した大谷選手が2017年3月(日本ハム時代でメジャー移籍前)に発行した「不可能を可能にする大谷翔平120の思考」(ぴあ株式会社)から、印象に残りましたところを引用ご紹介させていただきます。

〇その日に起きた良かったこと、悪かったこと。自分が感じて「次にこういうことをやろう」という内容を書き込むようにしています。

8歳から続いている習慣だ。小3直前で野球を始める頃から、父·徹さんは「野球ノート」をつけさせた。ぼんやりと思った内容は字で表現すると明確となり、頭に入る。高校時代に“絶対に守る3カ条”として挙げた「一生懸命声を出すこと」「一生懸命走ること」「一生懸命キャッチボールをすること」は、既に小学生時代のページに記されている。

〇「行動の基準は、正しいと思うことをしなさい」「先入観は可能を不可能にする」野球人生における恩人のひとりである岩手·花巻東の佐々木洋監督からもらった教えです。

佐々木監督は菊池雄星(西武)を育て上げた時は数十年にひとりの逸材だと信じていたが、中学時代の大谷を見て「まだ岩手県にこんな逸材がいたのか!」と驚愕したという。人並み外れた体格を持つ大谷の体力作りだけでなく、心身両面に気を配った。

81マスにわたる詳細な目標設定シートを書かせて目標を明確にし、本人に自主的な行動を促した。「 “楽しい”より “正しい”で行動しなさい」「先入観は可能を不可能にする。不可能とは可能性だ」という好きな言葉も、もともとは同監督の教え。10代の大谷の心を耕してきた。

〇それまでは自分中心だったと思います。しかし、震災後はもっともっと周りのことを考えようと誓いました

2011年3月1日、東日本大震災。大谷は岩手·花巻東の1年生、秋の東北大会では初戦で敗れ、夏の甲子園出場を目指して2年生になろうとしていた。学校、寮は岩手県の内陸部に位置し、被害は比較的少なかったが、ライフラインは寸断された。同じ野球部員には沿岸部出身者がおり、実家が津波で流され、家族を亡くしたチームメートもいた。

自分たちに出来ることは、夏の甲子園に出場し底力を見せること。室内練習場に震災の被害が報じられた新聞の切り抜きを貼って練習に励み、ついに念願の甲子園出場。震災で万全の練習が出来ない中、加えて自身のケガもあり、惜しくも初戦の帝京戦で敗退。震災の影響に苦しむ故郷を思い「勝利を届けたかった」と涙した。

〇もし活躍出来なかったらどうなるんだろうって怖かったこともありました

外野の声には一貫して「気にしていません」と答えていた。しかし、やはり自問自答は繰り返していた。プロ入りのきっかけとなった二刀流挑戦への決断についてだ。

もしも活躍出来なかったら …… と不安になったこともある。果たして、何を言われるのか、自分の道を見失うのではないか、そうなったら野球とどう向き合い直すのか。

「でも、シーズンに入ってしまえば、そんな不安はなくなりましたし、何より自分がやっていて面白かったんです。確かに迷いもありましたけれど、いい決断でしたね。」

恐怖に立ち向かえる強さ、目の前の課題に取り組む姿勢があったからこそ。

〇他人がポイッて捨てた運を拾っているんです。

経営者であれ、スポーツ選手であれ、究極までやり尽くそうとすると、掃除に向かう傾向が強い。大谷は高校時代から、当時の目標「160キロ」「8球団からドラフト1位」にたどり着くために必要な要素として「ゴミ拾い」を挙げていた。プロ入り後は、2014年に引退した稲葉篤紀氏が手本になった。「稲葉さんが試合中、守備から戻ってくるベンチの前で、ゴミをサッと拾ったことがあったんですけど、カッコ良くて感動しました。僕は、前を通り過ぎてから(ゴミに)呼ばれてる気がして、戻って拾う。お前はそれでいいのかって、後ろからトントンされちゃうタイプなんです」。技だけが優れていても、一流にはなれない。

本にでてくる大谷選手も凄すぎて、運気のかたまりのような結果をだしていかれていることに納得。私は掃除も苦手でできないのですが、でも少しくらいやらなければと思い年末やりましたが、まだまだ全然できずでした。

それでも、与えられているものに目を向け、幸福幸運に感謝し、良い運気を引き寄せて、良い年にしたいと思ったお正月でした。

今年がまた皆さまにとって大いなる希望であふれる一年となりますように。

 (参考文献「不可能を可能にする大谷翔平120の思考」著者:大谷翔平  ぴあ株式会社)

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