iDeCoの2025年税制改正

〇iDeCoとは

個人型確定拠出年金のことであり、自ら掛金を積み立て、運用し、老後資金を準備するための制度に なります。

掛け金は最低5,000円から1,000円単位で自由に設定が可能であり、掛け金は全額所得控除として所得 税と住民税が軽減されます。

掛金には上限があり、公的年金の被保険者種別やお勤め先の企業年金制度の加入状況により異なります。

〇受け取り方法

 iDeCoの受け取り方法は3つ選択肢があります

  • 一時金として一括で受け取る

  → 退職所得として扱われ、退職所得控除が適用されます。

  • 年金として受け取る

  →雑所得として扱われ、公的年金等控除が適用

   年金で受け取る場合は有期年金(5年以上20年以下)

   受給を開始する時期は、75歳になるまでの間で選ぶことが可能

  • 一時金と年金を組み合わせて受け取る

※受け取りの注意点

 受取開始年齢は原則60歳からですが、加入期間が10年未満の場合は段階的に引き上げられます。

 75歳までに受取手続きをしないと自動的に一時金として受け取ることになります。

〇2025年税制改正

2024年12月27日、2025年度の税制改正大綱が閣議決定されました。

その中では、掛け金の引き上げが予定されています。

・掛け金の引上げ(予定)

                    改正前      改正後

 個人事業主            月額68,000円 → 月額75,000円

 会社員

  企業年金加入していない場合   月額23,000円 → 月額62,000円

  企業型確定拠出年金加入の場合  月額20,000円 → 月額62,000円

                         (iDeCoと企業型DC合算)

・退職所得控除の適用ルールの改正

iDeCoなどの確定拠出年金を一時金で受け取りに適用される「5年ルール」が「10年ルール」に改正されることが決まりました。

・5年ルールとは

退職金を2社から支払われたり、確定拠出年金の一時金と退職金を同時に受け取る際には、原則それぞれの退職所得を合算して控除額を算出されます。

しかし、iDeCoを受け取り5年以上経過してから、退職金を受け取れば、それぞれに対して別々に退職所得控除を適用できます。

・10年ルールへ変更

  今回の変更で、この経過期間が5年から10年に変更となります。

  例)60歳でiDeCoの一時金の受け取り、65歳で退職金を受け取る

    5年ルールの場合 → 両方に対して退職所得控除が適用される。

    10年ルールの場合 → 一時金と退職金を合算し、退職所得控除を適用。

  

iDeCoは老後資金として有効な手段ですが、税制改正の影響を理解して活用することが重要です。

・10年ルールへ変

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