今年のゴールデンウィークは、コロナ前に戻ったような観光地の賑わい、そして交通渋滞もそうでしたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。景気がこのまま回復していってくれることを願いたいものです。今回は、連休中に拝読しましたアチープメント株式会社代表取締役会長兼社長の青木仁志さんの「経営者は人生理念づくりからはじめなさい」（アチープメント出版）と青木社長のブログから印象に残りましたところをご紹介させていただきます。

　

青木社長とアチープメント

青木社長は北海道の高校を中退し、17歳で溶接工見習として社会に出られました。

その後プロセールスの世界にすすまれ、ブリタニカでトップセールスマン、トップセールスマネージャーとして才能を開花されます。その後32歳で人材教育コンサルティング会社「アチープメント㈱」を設立。「戦略的目標達成プログラム『頂点への道』講座」などでは自ら講師を務められるなどして、以来延べ45万人以上の人材育成、5000人を超える中小企業経営者教育に携われ、同社を「働きがいのある会社」ランキング7年連続ベストカンパニーに選出される等のコンサルティング会社に育て上げられました。坂本光司教授らとともに「日本でいちばん大切にしたい会社大賞」の審査委員なども務められました。　　　

『頂点への道』講座」には9年前に参加させていただいたことがあって、この連休中に本書を拝読しながら、その当時に手帳に記した自分自身の人生理念、人生計画を改めて見直し、懐かしく思うと同時に、今回新たに書き直しをさせていただくご縁に恵まれました。

　

「経営者は人生理念づくりからはじめなさい｣から

本書から印象に残りましたところを引用させていただきます。

「これまで累計5000名以上の経営者の方に指導をしてきた経験から、私は発展し続ける企業に共通するある原則を、確信をもってお伝えできる。それは、経営者自らが会社の理念を最も体現していることである。そのためには経営以前に、経営者が一人の人間として人生理念を確立し、人生ビジョンを掲げ、一片の迷いもなく、ひたすらに追い求める姿が重要だ。」

「2021年は『パーパス（社会的存在意義）』という言葉が企業経営の流行語になった。企業は社会の中でどのような存在意義を示すのかという姿勢や行動が改めて問い直されたことの意味は大きい。お客様の課題解決への貢献はもちろん、社会問題や社会課題の解決、社会貢献とは、利他的行動であり、それは突き詰めれば、人の幸せのために行うことである。 ということは、私（青木さん）なりのいい方をすれば、これからは、『縁ある人を幸せにする』企業が社会の中で大きな存在意義をもち、社会から必要とされる存在として永続するはずだ。そうなると、『縁ある人を幸せにしたい』という志を共有し、『この会社で働いていることが自分の幸せだ』と、心底思ってくれる社員をどれだけ採用し、育てられるかが、経営者にとって大きな課題になってくる。」

そして、ビジョン、社員さん、組織については、次のように書かれていました。

「高業績と良好な人間関係を実現する経営を実践し、働く人を中心に、縁ある人の幸せを目指す高収益企業が、私たち（アチープメント）の理想とする『クオリティー・カンパニー』だ。」

「社員に対しては、彼らの物心両面が満たされ、生涯にわたる自己実現の舞台を提供する。」

「（社員たちに物心ともに豊かになってもらいたいと心底から願い）社員たちを非常に大切にする一方、社員1人1人の自己責任が厳しく問われる、いわゆる他責や自己正当化、言い訳を一切受容しない文化を社内に醸成する。」

　

｢青木仁志の社長ブログ｣から

青木社長が人生理念、企業理念について書かれているブログを引用させていただきます。

「私が最も力強くお伝えしているものが、『誰のために、何のために、なぜ経営をしているのか。この経営の目的を明確にするために、まずは経営者が人生理念を確立しなければならない』というものだ。

人生理念とは、人生の土台になる大切にしたい価値観や考え方のことである。

私の人生理念は『愛・至誠・感謝』だ。

どのような状況下にあろうとも誠実さを貫き、すべてのことに感謝する人生を全うする。この人生理念をもとに、私は経営を行っている。

だからこそ私は、『経営の目的は『利潤の追求』ではなく、『縁ある人を幸せにする』ことだと考えている。（中略） 今ではアチーブメントは多くの方々に支えられ、売上50億円、経常利益15億円をつくりだすことができたが、これは目的ではなく、結果なのだ。

あなたの人生理念は何か。あなたは誰のために、何のために、なぜ経営を行っているのか。

経営のなかに人生があるのではなく、人生の中に経営があることを忘れてはならない。

経営者が人生理念を明確にすること。これが理念経営の第一歩である。」

以上ブログからの引用です。

　

　私が研修を受講させていただいた9年前から、さらに数段大きく成長されたアチープメント㈱。青木社長が会社を創業されてからは３６年、以来ぶれずにやり続けられて今日の会社をつくってこられたことにあらためて感動しました。経営理念や人生理念についても改めて考えさせていただくよい機会をいただいた連休でした。

　

参考文献：「経営者は人生理念づくりからはじめなさい」（アチープメント出版）　青木仁志　著　　

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青木仁志の社長ブログ： 理念経営はどこからはじまるのか