今年も早いものでもう7月、皆様いかがお過ごしでしょうか。今年も後半戦がまた有意義なときでありますように。
今回縁あって拝読しました白駒 妃登美(しらこま ひとみ)さんの「古事記が教えてくれる天命追求型の生き方」(エイチエス株式会社)から印象に残りましたところを引用、ご紹介させていただきます。
白駒 妃登美(しらこま ひとみ)さん
白駒さんは、慶應義塾大学卒業後、日本航空の国際線CAに勤務、その後企業の接遇研修講師、結婚コンサルタントとして活躍されますが、大病を患われることになります。
大病をきっかけに、命と向き合い、歴史上の偉人の生き方を改めて紐解かれていかれ、かつての日本人が生きていた「今を受け入れ、この瞬間に最善を尽くし、天命に運ばれていく」という天命追求型の生き方にシフトしていかれて、病状が奇跡的に快復されます。
その後、株式会社ことほぎを設立され、日本の歴史は、報恩感謝の歴史であることを伝える講演活動を開始されます。講演では「日本人に生まれてよかった」と涙する参加者が続出されています。
本書は、我々日本人が思い出したい、日本人としての見方・考え方の原点を、古事記の精神のエッセンスから、西洋は、「自分の力で物事を解決する」→「目標達成型」ですが、東洋は、「起こった出来事を受け入れる」→「天命追求型」「受けて立つ生き方」であり、この「天命追求型の生き方」について記されています。以下印象にのこりましたところを引用させていただきます。
「古事記が教えてくれる天命追求型の生き方」
〇自分の稲穂を育てる
アマテラス大神の命によって、神々の住まう高天原から現世のこの物質的な世界に降りてきて、 この地を知らす(=治める)こととなった、ニニギノミコト(アマテラス大神の孫)。
いわば、何不自由ない、自由で豊かな都会暮らしをしていたのに、 突然、電気も水道もないような、未開の地に赴き、そこを統治することを命じられたようなものです。
その時に、「さすがに手ぶらではなんだから …… 」と 持たせてくれたものが、「三種の神器」 鏡(素直な心)、剣(困難に立ち向かう心)、勾玉(思いやりの心)と、「稲穂」でした
これから、まったく新しい場所で、まさに困難に挑戦しなければならない、その門出に手渡されたもの、それが、鏡と剣と勾玉、そして稲穂だったのです。
そのなかで、「食べられるもの」、言い換えれば「実用に耐えられるもの」 は、稲穂だけ。
可愛い孫を旅立たせる時に、普通なら、たくさんものを持たせたいと思うはずですが、 アマテラス大神は、そうはしませんでした。
〇何か事を始める時には、手持ちのもので始めよ
何かを始めようとする時、「足りないもの」に目を向ければきりがありません。
今あるものに目を向けること。手持ちのものを最大限に生かして始めること。
あなたの持っているもので挑戦すること。
そういうメッセージが、ここに込められていると思うのです。
実際、神話の中でも、高天原を離れ、国づくりを行うことに対して、 不安がるニニギノミコトに、アマテラス大神は、 「必要なものはすべて与えた」と言っています。
何かを始めようとするとき、あるいは 困難を乗り越えて、前に進もうとする時、
「三種の神器」と「稲穂」 を発揮すれば、道は拓けるのです。
「三種の神器」が表しているのは、 素直な心、困難に立ち向かう心、思いやりの心と言われています。
これらを磨きあげ、自分を高めていくことが、 人生を生きるうえで最も大切であると、
アマテラス大神は、可愛い孫に伝えたかったのではないでしょうか。
ありのままのあなたで大丈夫。ありのままのあなたで挑戦できる。他には、何もいらない。ありのままのあなたが持っているもの、それが「稲穂」 なのです。
では、「稲穂」は何を象徴しているのでしょうか。
あなたの個性、持ち味、特技、能力、才能。 三度の飯よりも好きなもの。
それが、あなたが天から授かった稲穂です。
今、この瞬間、この場所で、全身全霊を尽くし、 あなたの稲穂で勝負する。
天から授かったあなたの持ち味、才能、能力 ……、
そういった、あなたの「稲穂」を、縁あって出会った、いま目の前にいる人やあなたにとって大切な人のために使おうとすると、それは長所となって現れます。
長所として天分を働かせれば、稲穂が育ちます。
育った稲穂は、豊かに実り、やがてまわりの人にも恵みをもたらし、 まわりの人をも豊かに、幸せにしていくのです。
あなたらしさを生かして、人を幸せにできる 。そんな最高の生き方が、そこにあるのです。
以上、引用させていただきましたが、「受けてたつ生き方」「天命追求型の生き方」について一度ゆっくり考えてみたいと思った今日この頃でした。
参考文献:「古事記が教えてくれる天命追求型の生き方」(著者:白駒 妃登美 エイチエス株式会社)


