早いもので今年ももう11月となりました。朝夕の寒さがめっきり秋の気配を感じさせてくれる今日この頃ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。この秋はラグビーをはじめスポーツで日本が大活躍。大いなる元気をもらいました。
今年も終盤を迎え、来年の計画を真剣に考える今日この頃ですが、今回は、「なれる最高の自分になる」(著者 小宮一慶 ㈱ディスカバートゥエンティワン)から印象にのこりましたところをご紹介させていただきます。
「なれる最高の自分を目指す」
小宮一慶さんは、経営コンサルタントで、㈱小宮コンサルタンツの代表をつとめられています。テレビの「ちちんぷいぷい」などに出演され、著書も多数記されています。
「自分がなれる最高の自分を目指すことが、人生の成功を導く」ということを、小宮さんは本書の中で言われています。なれる最高の自分にはすべての人がなれます。
小宮さんがこのように考えられるようになられた契機には2つのことがあったと言われています。
一つは、伝教大師、最澄の言葉、「一隅を照らす、これ即ち国宝なり」との出会い。以下引用させていただきます。『とかくわたしたちは、世の中の脚光を浴びている人たちや職業にあこがれますが、人それぞれに必ず何か持ち場があって、その場所、すなわち、一隅を照らしている。』この言葉と出会われ、たとえ一隅であっても、自分の役割を果たそう、自分にできることで世の中に貢献しよう、と気づかれ、いかに生きるかということについて 考えられるようになったと言われています。
二つめは、松下幸之助さんの著書「道をひらく」等の著書との出会いです。以下引用させていただきます。『松下幸之助さんは、戦後すぐに、「物心両面の繁栄により、平和と幸福を実現していく」との願いのもと、PHP研究所をつくられました。そこで見出されたのは、この宇宙、この世の中を支配している原理は、「生成発展」であるということでした。宇宙も世の中も生成発展していくようにできているものだ、と。世の中は生成発展していくようにできている。その原理に自分をあわせて、そこに貢献していこうとするなら、自分自身も生成発展していかないといけないのではないか。つまり、なれる最高の自分を目指していかなければならないのではないか。「なれる最高の自分を目指す」ということが、宇宙の原理にかなっているのです。』この宇宙、この世の中を支配している原理が応援してくれるのです。
以下も小宮さんの言葉を引用させていただきます。
『多くの人が潜在能力のごく一部しか発揮していません。その人がもっている潜在能力は、本気になって頑張っていくことによって開発されていきます。人には、「なれる最高の自分」というものがあり、多くの人がそこに至っていません。なれないものにはなれないかもしれませんが、私たちには、私たちが思っている以上の力があります。そして、それは、「なれる最高の自分」を目指すところから始まります。
「なれる最高の自分」になることを目指す―そのことこそが、人生の目的であり、喜びであり、自分の人生に対する義務ではないでしょうか。』
なれる最高の自分になるには
これも以下も引用させていただきます。
なれる最高の自分になるには、
①つねにそれを意識して、具体的な目標をもつこと。一生かけて目指すなれる最高の自分はなかなか決められないかもしれませんが、なれる最高の自分を意識しながら、1年後などの短期的かつ具体的な目標をもつことならできるのではないでしょうか。それをつみ重ねることです。
②人から評価されるだけのアウトプットを目指すこと。自分の周りにいるひとたちや社会の役にたっているというアウトプットを目指しましょう。このことによって自己満足におわることなく確実に人生のステージがあがっていきます。
③なれる最高の自分になるには、今の自分の殻を破ること。いくつになってもそうですが、特に若いころに絶対身につけるべき習慣は、「一生懸命やる習慣」です。どんな仕事でもそうです。今日一日、一歩踏み込んで、目の前のことを一生懸命やって、0.01歩でも自分の実力をあげていくことです。
ドラッカーが、「成果をあげる人とあげない人の差は才能ではない。いくつかの習慣的な姿勢と基礎的な方法を身につけているかどうかの問題である。」ということを言っています。(非営利組織の経営) なれる最高の自分になって、成果も出していきたいものです。
なれる最高の自分になることなら、自分でも十分目指せそうです。来年の具体的な目標を思い描きながら今年いっぱいがんばって、また来年に向けて大きなエネルギーをいただいた今日この頃でした。
参考文献 「なれる最高の自分になる」 著者 小宮一慶 ㈱ディスカバートゥエンティワン